源氏名についての解説【風俗業界の用語集】

源氏名は、風俗店で名乗る仮の名前のことで「げんじな」と読みます。
源氏名は、紫式部によって書かれた「源氏物語」の帖名を宮廷の女官が仮名として賜ったのが始まりです。
当初は公家に使えた女官を指す言葉でしたが、のちに武家の奥向きに伝わり、近世では、遊女や芸者につけられるようになりました。
現代では、ホステスやキャバクラなど風俗産業に従事する人が名乗る仮の名前として使われることがほとんどです。
最初は源氏物語に基づいて付けられていましたが、今では関係のない名称でも源氏名というようになりました。
源氏名の決定はお店によって様々ですが、多くの場合お店のリストから自分で選んだり、スタッフが決めたりします。
なぜ、わざわざ源氏名を名乗るかというと、一番の目的は個人情報を守るためです。
本名の場合、SNSなどで検索すると様々な情報が筒抜けになる恐れがあります。
個人的な情報を知られることは、様々な人と出会うナイトワークではリスクにつながるため、自身を守るためにも源氏名を名乗るようになりました。
また、オリジナリティーのある名前や本名とは違うキラキラした名前にすることで、お仕事に対するモチベーションを上げる効果が期待できるほか、お客さんに覚えてもらいやすいといったメリットもあります。
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